湧き水の意味「ガー」
山のない宮古島は石垣島などのようにダムを建設して水を貯えるということができないという
歴史がありました。降水量は年間2,200㎜とからリアルにもかかわらず、地質が琉球石灰岩であること、
気温の高さから降った雨の50%が蒸発、40%が海に流れ出てしまうといった問題がありました。
宮古島には景勝地を周っていると「何とかガー」という名前をよく聞きます。
「サバウツガー」、「ボラガー」、「ムイガー」などです。
このガーというのは湧き水の泉を指します。
湧き水というと日本の本土では地面の下から湧いているイメージですが、
ここ宮古島の湧き水はさながら滝のように降り注いでいます。
これは宮古島の地層の下の部分に島尻泥岩というユーラシア大陸から土砂が堆積してできた地層があり、
その上にサンゴが堆積してできた琉球石灰岩の層があり、最後表面を覆うように泥と石灰岩が混在している
地層があります。宮古島に移住してきて、驚くのが地面に大量に降ったはずの雨があっという間に地面から
消えていることです。アスファルト舗装された道路の上には水たまりが出来ますが、
それ以外の場所には水たまりなどできずにあっという間に水のない乾いた様子がうかがえます。
このような琉球石灰岩の大地という特殊な大地の宮古島では水の確保が歴史的に重要でした。
その湧き水「ガー」の一つであるムイガーの様子を撮りましたので、下記からどうぞ!